「これから歳を取ると、どのカードを何に使っているか分からなくなるよ。今のうちに整理しておいた方がいい」
妻にそう言われたのは、私が59歳になった今年のことです。
定年が近いから、というより、年齢的にたくさんのクレジットカードを管理し続けるのが不安になってきた、という方が近いです。
どのカードで何を払っているのか。年会費はいくらか。使っていないカードが引き出しに眠っていないか。今はまだ確認できますが、これを70代、80代になっても同じように管理できるのかと考えると、少し心配になりました。
確かに、気づいたらクレジットカードがどんどん増えていました。仕事で出張が多かった時代に作ったもの、ポイントが良いと聞いて申し込んだもの、趣味のホームセンター向けに作ったもの……。財布の中にあるだけでなく、引き出しの中にも何枚か眠っていました。
「整理しよう」と思い立ち、全部並べてみると・・・。
クレジットカードを棚卸ししたら12枚あった
テーブルに並べてみると、自分でも驚く枚数でした。12枚です。さすがに多すぎると思いました。
ただ、1枚1枚を確認していくと、それぞれに「残す理由」があるのです。簡単には手放せない。
整理しようとしたのに、8枚は残ってしまった
ANAソラチカゴールドカード:これは私のメインカードです。日常の買い物はほぼこれで払い、ANAマイルを貯えています。解約はありえない。
三井住友ゴールドカード(NL):去年1年間で100万円以上使ったため、年会費が永年無料になりました。年会費がかからない上に空港のカードラウンジが使える。いざというときの限度額も大きい。解約するのは明らかにもったいないと判断しました。
ビックカメラSuicaカード:奈良に住んでいるのに、なぜSuicaカードなのかと思われるかもしれません。スマホにモバイルSuicaを入れていて、大阪や京都に出るときの電車移動に使っています。このカードからモバイルSuicaにチャージできるのが便利で、手放せません。ただし、1年間のうちに1円以上使わないと年会費が発生します。使い忘れないように、何か定期的な支払いを登録しておく必要があります。
楽天カード:楽天市場での買い物と、楽天証券でNISAの積立投資の決済に使っています。これをやめると楽天ポイントが貯まらなくなるので残しました。
リクルートカード:大阪・関西万博2025に行ったとき、会場がキャッシュレス決済だったので、その時のメインカードとして使いました。1.2%の還元率で、Pontaポイントとして還元されるので、ローソンで買い物するときにも使えて便利です。万博がきっかけで、まだ残しておいてもいいと思いました。
セゾンアメックスゴールド:会社の福利厚生の一環として作ったカードで、年に1回以上使えば年会費は無料になります。貯まったポイントが期限なく使えるのも魅力です。Amazonの年会費支払いに割り当てて、まだ残しておこう・・・。
イオンセレクトカード:近所のイオンでの買い物と、スマホアプリのiAEONでの支払いに使っています。イオン系列をよく使うので必要です。
JCBエクスプレスカード:新幹線のエクスプレス予約(JR東海・JR西日本が提供するネット予約サービス)専用のカードです。同じくネット予約のスマートEX(会員登録だけで使えるサービス)より割引率が高いため、出張や旅行で新幹線を使うときに重宝します。
こうして並べてみると、8枚それぞれに役割があります。「整理しよう」と思っていたのに、どれも簡単には切れませんでした。
解約した4枚とその理由
散々迷いましたが、最終的に4枚を解約しました。
MUJIカード:無印良品でよく買い物をしていた時期に作りましたが、最近は足が遠のいていました。以前は無印のレトルトカレーとかよく買ってたんですけどね・・・。ポイントカードアプリで代替できると気づき、手放しました。
ダイキのマイボカード:趣味の木工の材料をホームセンターのダイキで買うとき、木材のカット加工料が安くなるカードです。このカードも1年間のうちに1円以上使わないと年会費が発生します。電気代などの定期的な支払いに登録すれば条件は満たせますが、そこまでして残すほどの使い道がなくなっていました。使う頻度も減ったので解約しました。
カインズbカード:同じくホームセンター系のカードで、カインズでの木材カット料金の割引が目的でした。ダイキとカインズでは、扱っている木材の種類が違うので使い分けていたんですが、木工する機会も減ってきたので処分しました。
MUFGプラチナカード:これが一番の失敗でした。年会費が22,000円のプラチナカードです。「ステータスが・・・」「コンシェルジュサービスに憧れて・・・」申し込みました。高級ホテルの予約や、手に入りにくいチケットの手配など、プラチナ会員向けのサービスです。
ところが、実際にはほとんど使いませんでした。コンシェルジュに電話するのが、なんとなく気恥ずかしかったのです。「こんなことを頼んでいいのか」と気になって、結局自分で検索していました。今ではAIを使えばたいていのことはやってくれます(きっと本当のコンシェルジュさんもAIを使ってるに違いない・・・)。
コンシェルジュサービスについては、別のブログで詳しくまとめています。
当時の年会費は22,000円(税込)でした。それを毎年払い続けて、使ったのは数回だけ。「憧れ」で作ったカードの末路でした。
解約の電話をしたとき、オペレーターに引き止められましたが、迷わず解約しました。
クレジットカード整理は、思ったほど簡単ではなかった
結果として、12枚から8枚になりました。4枚減らしたことで年会費の負担も少し軽くなりました。
ただ、妻に「整理できた」と報告したら、「まだ8枚も持ってるの」と言われてしまいました。
確かに、一般的に見れば8枚は多い方だと思います。ただ、1枚1枚に理由があるのも事実です。特定の支払いに使っていたり、旅行や交通で必要だったりします。
一方で、「条件を満たせば年会費無料」というカードは、無料だから何も考えなくてよいわけではありません。年に1回でも使う必要があるなら、そのための支払い先を登録しておく必要があります。Amazonの年会費やサブスクのような定期支払いに割り当てれば忘れにくいですが、それも管理の一つです。
今回の棚卸しで学んだことは一つ。「憧れで作ったカードは、たいてい使わない」ということです。MUFGプラチナはその典型でした。
もう一つ分かったのは、クレジットカード整理は、単に枚数を減らす作業ではないということです。
無理に減らそうとしても、実際に使っているカードは残ります。大事なのは、「なぜそのカードを持っているのか」と「年会費無料の条件をどう維持するのか」を自分で説明できるかどうかだと思いました。
年齢を重ねると、覚えておくことを増やすより、管理するものを減らした方がいい。そう思って始めた整理でしたが、実際には12枚から8枚にしか減らせませんでした。
それでも、理由のないカードを見つけるきっかけにはなりました。
そう言いながら、今後の夫婦旅行に備えてJALカードを作ろうとも考えていて、それについては、退職前に改めて検討した話を別の記事に書いています。こちらも良ければどうぞ。
